2022年5月追記:いちよし証券は2022年12月末を目処に有価証券の引受業務を取りやめる予定です。※IPOから徹底予定。
ここでは「いちよし証券」のIPOルールや幹事実績・手数料などを紹介していきたいと思います。
いちよし証券ではブックビルディング時に前受金を必要としない貴重な証券会社なので資金0円で抽選に参加する事が可能です。
また少ないながらも毎年コンスタントに主幹事を務めているのでIPOで当選する確率も高くなっています。
\いちよし証券のIPOルール/
主幹事実績(2021年) | 4件 |
---|---|
申し込める口数 | 50口まで |
同資金重複申込 | 資金不要 |
抽選方法と配分割合 | 完全平等抽選 1% |
BB時の買付余力 |
不要 |
資金拘束のタイミング | 購入申込時 |
抽選結果 | 当選・落選 |
抽選結果発表時間 | 購入申込期間の初日 |
NISA口座買付 |
◎ |
当選辞退のペナルティ | なし |
口座開設数 | 約20万 |
即時入金 (スマート振替サービス) |
ゆうちょ銀行 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 中国銀行 みずほ銀行 |
\ブックビルディングの申し込み方法は以下の記事で紹介しています。/
いちよし証券でのIPO申し込み方法や注意点【重複申込はNG】
※記事内の価格はすべて税込価格です。
見たい場所へGo!
いちよし証券の主幹事/幹事実績
いちよし証券では近年IPOの幹事数が3~4割とかなりの数を取り扱っています。
また2020年は5件で主幹事を務めており、5大証券(野村・みずほ・SMBC・大和・SBI)に次ぐ6番目の多さとなっています。
2021年 | 2020年 | 2019年 | |
---|---|---|---|
引受幹事数 ()は主幹事数 |
42社/(4) | 33社(5) | 33社(1) |
IPOルール【ブックビルディング編】
申し込める口数は50口までだが当選するのは基本的に1単元
いちよし証券のIPOでは申し込みは1口座につき50口(5,000株)が上限になっています。
しかしながら原則として当選するのは最低単元(100株)です、複数単元が当選する事はありません。
ブックビルディング(需要申告)時に前受金は不要
いちよし証券ではブックビルディング(需要申告)時に前受金を入金しておく必要はありません、資金0円で誰でも簡単に抽選に参加する事が出来ます。
ちなみに、いちよし証券以外にも資金不要で抽選に参加できる証券会社がいくつかあります。以下の記事にまとめているのでチェックして下さい。
IPOで資金(前受金)不要で抽選に参加できる証券会社はこの9社!複数のIPO銘柄へ申込可能
ブックビルディングへは前受金不要で参加できるので、当然複数のIPO銘柄への申し込みは可能になります。
ネット配分は1%
いちよし証券ではネット抽選へ回される比率はわずか1%になっています。
\いちよし証券の配分比率/
営業部支店 | 法人営業本部 | いちよしダイレクト |
---|---|---|
94% | 5% | 1% |
以前はいちよしダイレクトへの配分比率は10%ありましたが、2020年5月にIPOルールが変更されて1%になりました。
いちよし証券への配分が1,000枚あるとすれば、ネット抽選へ回されるのはたったの10枚になります。
【要注意】他社との重複申し込みはNG
他社でIPOのブックビルディングに参加している場合、いちよし証券で同銘柄のブックビルディングの申し込みは出来ません。
以下のようにIPO申込欄に重複申告についての同意のチェックボックスがあります。
IPOルール【抽選編】
抽選発表時間と抽選結果
抽選発表時間
IPOの抽選は公募価格の決定日または翌営業日に行われ、当選者には購入申込期間の初日に電話で連絡が入ります。
注意点として購入申し込み期限日の前々営業日15時までに連絡がつかなかった場合や、連絡はついたけれども購入申し込み期限日の前営業日17時までに明確な購入意思を確認できなかった場合はキャンセル扱いとなります。
抽選結果
抽選結果は「当選」「落選」の2通りです。
当選 | 注文して購入可能 |
---|---|
落選 | 購入不可 |
いちよし証券では「補欠当選」がありませんが、当選者が辞退した場合は原則として繰上抽選による配分が行われます。
資金拘束のタイミングは当選後
いちよし証券では電話で当選連絡があるので、目論見書を確認後に入金を行います。
その後にいちよし証券へ電話(0120-039-144)を行い入金完了の報告と購入申込を行います。
IPO当選時にNISA口座での買い付けが可能
IPO銘柄に当選した場合に購入申込を行いますが、いちよし証券ではNISA口座で購入する事ができます※ジュニアNISAでの方仕込みは不可。
当選辞退に対するペナルティはなし
IPO当選後に購入を辞退してもペナルティーはありません。
いちよし証券の売買手数料
いちよし証券の売買手数料ですが、他のネット証券に比べるとかなり割高になっています。
約定代金 | 売買手数料 (税込価格) |
---|---|
最低手数料 1,650円 | |
50万円以下 | 約定代金の 0.7150% |
50万円~70万円 | 約定代金の 0.5500% + 825円 |
70万円~100万円 | 約定代金の 0.4730% + 1,364円 |
100万円~300万円 | 約定代金の 0.4400% + 1,694円 |
300万円~500万円 | 約定代金の 0.4235% + 2,189円 |
500万円~1,000万円 | 約定代金の 0.3520% + 5,764円 |
1,000万円~3,000万円 | 約定代金の 0.2860% + 12,364円 |
3,000万円~5,000万円 | 約定代金の 0.1320% + 58,564円 |
5,000万円以上 | 約定代金の 0.0550% + 97,064円 |
IPOの場合はほとんど約定代金が50万円以内に収まるので、ここでは50万円の手数料を計算してみましょう。
500,000円×0.7150%=3,575円。
約定代金がジャスト50万円の場合の売買手数料は3,575円です、これは正直言って高いですね(笑)。
まとめ
いちよし証券は2020年の5月にIPOルールが改定されてネット配分が10%から1%と大幅に減少しました。
また他社とのIPOのブックビルディング重複申し込みがNGなのも大きなデメリットになります。
いちよし証券でのIPOの使いどころとして、主幹事を引き受けた場合は全力で申し込んで、平幹事の場合はスルーするといった利用法で良いかと思います。
- ネット配分1%の完全平等抽選
- ブックビルディングや抽選時に資金入金の必要なし
- 資金拘束のタイミングは購入申込時
- 当選銘柄はNISA口座で買付可能
- 「当選」辞退時にペナルティなし
いちよし証券でのIPO申し込み方法や注意点【重複申込はNG】