ここでは「松井証券」のIPOルールや幹事実績・手数料などを紹介していきたいと思います。
松井証券ではIPOのブックビルディングに参加する場合に前受金を用意する必要なく、資金0円で抽選に参加する事が可能です。
残念ながら近年では松井証券ではIPOの主幹事を任される事はありません、平幹事オンリーとなっています。
しかし資金不要で気軽にIPOに参加できる数少ない証券会社なので必ず口座を開設しておきたいですね。
\松井証券のIPOルール/
主幹事実績 (2021年) |
0件 |
---|---|
申し込める口数 | 10口まで |
同資金重複申込 | 資金不要 |
抽選方法と配分割合 | 完全平等抽選 70%以上 |
BB時の買付余力 |
不要 |
資金拘束のタイミング | 購入申込時 |
抽選結果 | 当選・補欠当選・落選 |
抽選結果発表時間 | 抽選日の17:00以降 |
NISA口座買付 |
◎ |
当選辞退のペナルティ | なし |
口座開設数 | 約128万 |
即時入金 (ネットリンク) |
ゆうちょ銀行 みずほ証券 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 りそな銀行 埼玉りそな銀行 関西みらい銀行 セブン銀行 福岡銀行 楽天銀行 スルガ銀行 京都銀行 住信SBIネット銀行 ソニー銀行 PayPay銀行 auじぶん銀行 イオン銀行 |
※記事内の価格はすべて税込価格です。
見たい場所へGo!
松井証券の主幹事/幹事実績
松井証券ではここ数年IPOの幹事数が全体の1~2割となっており、お世辞にも多いとは言えないです。
また主幹事を務める事もほとんどないのがデメリットと言えます。
2021年 | 2020年 | 2019年 | |
---|---|---|---|
引受幹事数 ()は主幹事数 |
56社/(0) | 18社(0) | 21社(0) |
IPOルール【ブックビルディング編】
申し込める口数は1口座につき10口まで
松井証券のIPOでは申し込みは1口座につき10口(1,000株)が上限になっています。
複数当選は可能?
松井証券で複数当選はあるのか調べてみましたが、ネットでは「完全平等抽選」と書かれているだけで当選報告などはありませんでした。
しかし松井証券のサイトに以下のように記載されているので複数当選の可能性はあるみたいですね。
IPO(新規公開)・PO(公募・売出し)に当選・補欠当選した場合は、購入申込時に申込数の変更が可能です。購入の辞退は、購入申込期間中に可能です。出典:松井証券 よくあるご質問(Q&A)
ブックビルディング(需要申告)時に前受金は不要
松井証券ではIPOのブックビルディング(需要申告)時に前受金を入金しておく必要はありません、なので資金不要で誰でも簡単に抽選に参加する事が出来ます。
ちなみに松井証券以外にも資金0円で抽選に参加できる証券会社がかあります、以下の記事にまとめているのでチェックしてみて下さい。
IPOで資金(前受金)不要で抽選に参加できる証券会社はこの9社!複数のIPO銘柄へ申込可能
松井証券では前受金なしでブックビルディングへ参加できるので、もちろん複数のIPO銘柄への参加も可能です。
抽選の配分は完全平等抽選 70%
松井証券では割当数のうちの70%以上を抽選により配分するというルールを設けています。
大手証券会社などはネット配分が10%の場合が多いですが、松井証券の場合は70%以上なので必然的に当選確率が高くなります。
例えば100,000株の割り当てがあった場合、10%なら10,000株ですが、70%では70,000株とかなりの差が出てくる事になります。
実際にはそれほど割当数はないと思いますが(笑)。
抽選方法は完全平等抽選
松井証券では抽選方法は「完全平等抽選」制を採用しています。
「完全平等抽選」とは抽選参加者に1つの抽選権が与えられて、コンピューターの乱数を使って無作為に抽選が行われて当選者を決定する方法です。
なので預けている資産の有無や株取引の年数などに関係なく参加した顧客全てが同じ当選確率になります。
IPOルール【抽選編】
抽選発表時間と抽選結果
抽選発表時間
松井証券のIPOの抽選結果はブックビルディング最終日の翌営業日(抽選日)の17時以降にホームページ上で確認できます。
松井証券トップページから「株式取引」⇒「需要申告(受付中)」と進むとIPO銘柄一覧が記載されているので、申告した銘柄の「状態」を確認しましょう。
抽選結果は3通り
抽選結果は「当選」「補欠当選」「落選」の3通りです。
当選 | 注文して購入可能 |
---|---|
補欠当選 | 購入申込可能だが当選者が購入を放棄した場合に割り当てられる |
落選 | 購入不可 |
「当選」「補欠当選」となった場合は購入申込が必要になります、忘れずに購入申し込みを行いましょう。
もし購入申し込みを行わなかった場合は「当選辞退」となり当選株を購入する事が出来ません。
資金拘束のタイミングは購入申込時
松井証券でIPOに当選した場合は購入申込期間最終日の15:30時点で「公募・売出し価格 × 申込数」以上の余力が必要です、なので必ず最終日までに購入資金を入金しておきましょう。
IPO当選時に「NISA」「ジュニアNISA」での買い付けが可能
松井証券では「NISA」「ジュニアNISA」「未成年口座」からIPOの抽選に参加できます。
NISA枠では年間120万円までの金融商品から得た利益(配当金、譲渡益等)に税金がかかりません、また株式の売買手数料が無料になります。
当選辞退に対するペナルティはなし
松井証券ではIPO当選後に購入を辞退してもペナルティーはありません、なので片っ端から抽選に参加して公募割れを起こしそうな銘柄は購入を辞退するのもアリですね。
一日の株式約定代金合計が50万円以下なら手数料無料
松井証券の売買手数料ですが、現物取引では1日の約定代金の合計金額で手数料が決まる「ボックスレート」制を導入しています。
1日の約定代金合計が50万円までなら手数料は0円なので、当選したIPOを売却する場合もほぼ無料で行えます。
\松井証券の売買手数料/
約定代金 | 売買手数料 |
---|---|
50万円まで | 0円 |
100万円まで | 1,100円 |
200万円まで | 2,200円 |
100万円増えるごと | 1,100円ずつ加算 |
1億円超 | 110,000円(上限) |
※ETF(上場投資信託)・ETN(上場投資証券)・REIT(不動産投資信託)も定額料金で利用可能。
2021年5月6日以降は25歳以下の顧客は現物取引・信用取引にかかるボックスレート手数料が無料になります。
※一日信用取引やNISA口座・ジュニアNISAでの取引、単元未満株の売却、立会外分売での買付、電話での取引は別の手数料体系。
即時入金は17銀行に対応
松井証券でIPOに当選した場合は購入資金を入金する必要がありますが、振込手数料無料でリアルタイムで入金可能なネットリンク入金がおススメです。
有名どころのネット銀行を含め17銀行に対応しているので、入金時にはまず苦労しないと思います。
ゆうちょ銀行/みずほ証券/三菱UFJ銀行/三井住友銀行/りそな銀行/埼玉りそな銀行/関西みらい銀行/セブン銀行/福岡銀行/楽天銀行/スルガ銀行/京都銀行/住信SBIネット銀行/ソニー銀行/PayPay銀行/auじぶん銀行/イオン銀行
まとめ
松井証券はIPOのブックビルディング時に前受金を用意する必要がなく0円で抽選に参加する事が出来ます。
抽選方式も割当数の70%が完全平等抽選で配分されるので、当選本数も多く当選確率も高いといえる証券会社です。
ただ現時点では幹事実績が毎年10~20件と少ないのであまり過度の期待は出来ないと思います、「当たればラッキー」くらいの気軽な気持ちで申し込むのがベストですね。
最後に松井証券のIPOの注目点をまとめておきます。
- 抽選配分は70%の完全平等抽選
- ブックビルディングや抽選時に資金入金の必要なし
- 資金拘束のタイミングは購入申込時
- 当選銘柄は「NISA」「ジュニアNISA」口座で買付可能
- 「当選」辞退時にペナルティなし
- 振込手数料が無料の即時入金に17銀行対応