2021年6月からIPOの取扱を開始したLINE証券のIPOルールや手数料・申し込み時の注意点などを紹介していきたいと思います。
LINE証券のIPO第一弾は2021年6月22日から仮申込がスタートするコラントッテ(7792)です。
LINE証券はLINE傘下のLINE Financialと野村野村ホールディングスが共同出資により2019年11月からサービスをスタートさせた証券会社です。
なので野村證券が主幹事を務めるIPOで配分が見込まれます。※配分数は現在では分かっていません。
抽選参加時の注意点として後期型抽選方式を採用しているので、仮申込と抽選申込の合わせて2回申込を行う必要があります。
\LINE証券のIPOルール/
主幹事実績 (2021年) |
0件 |
---|---|
申し込める口数 | 1口座1単元(100株) |
同資金重複申込 | 可 |
抽選方法と配分割合 | 完全抽選 100% |
BB時の買付余力 |
必要 |
資金拘束のタイミング | 抽選申込時 |
抽選結果 | 当選・落選 |
抽選結果発表時間 | 抽選日の夕方17:00頃 |
NISA口座買付 |
不可 |
当選辞退のペナルティ | 辞退不可 |
口座開設数 | 約60万 |
即時入金 |
ゆうちょ銀行 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 みずほ証券 住信SBIネット銀行 楽天銀行 PayPay銀行 |
見たい場所へGo!
LINE証券の主幹事/幹事実績
LINE証券では2021年6月からIPOを取り扱っており、野村證券が幹事証券となる銘柄で配分があると考えられます。
配分は主幹事証券の場合だけなのか平幹事の場合も行われるのかは今のところ不明です。
2021年 | 2020年 | 2019年 | |
---|---|---|---|
引受幹事数 ()は主幹事数 |
11社(0) | 0社(0) | 0社(0) |
IPOルール【仮申込編】
「仮申込」とは実際にIPOの申込を行う前に顧客の需要を確認するために行われる事前の申込の事です。
この「仮申込」を行わなかった場合は抽選に参加する事は出来ないので注意が必要です。
\「仮申込」受付時間/
◆仮申込受付終了時間/仮申込受付最終日の10時まで
申し込める口数は1口(1単元)で当選するのは100株のみ
2021年4月30日時点ではLINE証券のIPO申込は1単元に限られています、当然当選するのも1単元になります。
仮申込(需要申告)時に前受金が必要
LINE証券のIPOの仮申込へ参加する場合は事前に口座へ資金を入金しておく必要があります。
入金しておく金額は「仮条件の上限価格×100株」で、申込数量分の現金残高が必要になります。
ちなみに「仮申込」時点では資金の拘束は行われず出金や他の株式取引に利用する事が可能です。
ただし抽選申込時にも資金が必要になるので、仮申込で入金した資金は利用しないでおきましょう。
同一資金での重複申し込みが可能
IPOの仮申込が同期間に2銘柄重なってしまった場合は同一の資金で2銘柄への申し込みが可能です。
この場合は申込金額が多い方の銘柄の資金を入金しておけば良いです。
例えば以下の様な場合では合計金額の15万円を入金する必要は無く、金額の大きい方の10万円の入金で2銘柄の仮申込が可能です。
A銘柄 10万円
B銘柄 5万円
複数銘柄で抽選申込期間が重なった場合は複数銘柄分の「公募価格 × 100株」の資金が必要になります。
抽選配分は100%
LINE証券では割り当てられたIPO株数はすべての抽選参加者へ回されます、なので抽選配分は100%です。
ただし現時点では野村證券からの配分数がどれくらいになるのかが不明なので、そこまで当選数は期待できないと思います。
IPOルール【抽選申込編】
LINE証券では「後期型抽選方式」を採用している関係で、仮申込を行った後にもう一度申込(抽選申込)を行う必要があります。
一般的な証券会社(SBI証券や大和証券など)ではほとんど「前期型抽選方式」を採用しています。
\前期型抽選方式の流れ/
BB参加⇒抽選結果⇒購入申込
これに対して「後期型抽選方式」ではブックビルディング申込後に購入申込を行う流れになります。
\後期型抽選方式の流れ/
BB参加⇒購入申込⇒抽選結果
「後期型抽選方式」の特徴として「ブックビルディング参加」と「購入申込」のどちらか一方に参加しなかった場合は抽選対象外になるので注意が必要です。
申込参加条件
「仮申込」を行った顧客だけが「抽選申込」に参加できます。
申込に必要な資金
「抽選申込」に必要な資金ですが「公募・売出価格 × 申込株数」の金額が必要です。
例えば公募価格が1,000円の場合は「1,000円 × 100株」の10万円の資金を入金しておく必要があります。
注意点として「抽選申込」期間が重なる銘柄の場合は同一資金での重複申し込みは出来ません、銘柄ごとの「公募・売出価格 × 申込株数」の金額が必要になります。
「抽選申込」完了と同時に購入資金が拘束されるので、当該資金を用いた株の購入や出金は行えません。
「抽選申込」受付時間
「抽選申込」の受付時間は受付開始日の10時から受付最終日の15時までとなっています。
◆抽選申込受付終了時間/抽選申込受付最終日の15時まで
※銘柄によっては受付開始時間または受付終了時間が変更される場合があります、IPO銘柄一覧から最新情報を確認して下さい。
「抽選申込」完了後の取消・訂正は不可
「抽選申込」が完了した場合は申込の取消または訂正を行う事は出来ないので注意が必要です。
IPOルール【抽選編】
LINE証券でのIPO抽選は機械によるランダム抽選制を採用しており、以下の条件を満たす顧客に対して抽選が行われます。
- 「抽選申込」を行った顧客
- 「抽選申込」期間最終日の15時時点で追証・赤残などがない顧客
抽選発表時間と抽選結果
抽選発表時間
抽選結果は抽選日の夕方17:00頃にホームページ上で発表されます。※LINE公式アカウントから通知が届きます。
抽選結果は「当選」「落選」の2種類
抽選結果ですが「当選」「落選」の2つのパターンがあります。※「補欠当選」はありません。
- 当選
- 落選
「NISA」「ジュニアNISA」枠での購入申込は不可
LINE証券では「NISA」「ジュニアNISA」枠でのIPO抽選申込は出来ません。
ちなみにこれは現時点での事で、将来的には「NISA」「ジュニアNISA」枠に対応するかもしれないですね。
当選後の辞退は不可
LINE証券では当選後に辞退する事は出来ません、というか元々当選辞退が出来ないようなシステムになっています。
「抽選申込」完了後に「公募・売出価格 × 申込株数」分の資金が拘束されて、当選後も資金の拘束が続くので辞退は出来ません。
購入する意思がない場合は2回目の「抽選申込」を行わなければ良いです。
資金拘束・解放のタイミング
LINE証券では「仮申込」時に「仮条件の上限価格×100株」の前受金が必要ですが「仮申込」後に一旦出金する事が出来ます。
資金が拘束されるのは抽選申込時で、この拘束は抽選結果が出るまで続きます。
当選 | 当選株数分の資金が拘束され約定後は上場日にポートフォリオに反映される。 |
---|---|
落選 | 抽選日の17:00以降に順次開放される。 |
LINE証券の手数料
現物株式売買手数料
LINE証券でIPOに当選した場合は購入に関する手数料は無料ですが、売却時には手数料がかかります。
\現物株式売却手数料/
約定金額 | 手数料(税込価格) |
---|---|
~5万円 | 55円 |
~10万円 | 99円 |
~20万円 | 115円 |
~50万円 | 275円 |
~100万円 | 535円 |
~150万円 | 640円 |
~3,000万円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
売却手数料は20万円超から50万円までで484円なので、かなりリーズナブルな価格と言えますね。
入金手数料
LINE証券への入金方法は以下の4通りです。
入金方法 | 手数料 | 備考 |
---|---|---|
LINE Payからの入金 | 無料 | LINE Pay Moneyアカウントが必要 |
LINE Pay登録銀行からの入金 | 無料 | LINE Pay Moneyアカウントが必要 |
クイック入金 | 無料 | 各提携金融機関(注)でのインターネットバンキング契約が必要 |
LINE証券専用口座へ振込 | 負担 | 顧客ごとに割り当てられた入金専用口座へ入金 |
(注)クイック入金が可能な金融機関
ゆうちょ銀行/三菱UFJ銀行/三井住友銀行/みずほ証券/住信SBIネット銀行/楽天銀行/PayPay銀行
出金手数料
LINE証券から出金する方法は「LINE Payアカウントへの出金」「登録した出金口座への振込」の2パターンになります。
出金方法 | 手数料 | 備考 |
---|---|---|
LINE Payアカウントへの出金 | 無料 | LINE Pay Moneyアカウントが必要 |
登録した出金口座への振込 | 無料 | 15:00までの受付で翌営業日に着金 |
LINE証券でIPOの資金を出金する場合、2021年11月1日以降は出金手数料は無料になりました。
まとめ
2021年6月にスタートしたLINE証券のIPOは野村證券が主幹事を務めた場合に委託による配分が期待されます。
またLINE証券の口座開設数は現時点で約60万口座と少ないのでライバルが少なく穴場的な証券会社と言えますね。追記:100万人を突破しました。
ブックビルディング時と購入申込時の2回続けて申込を行う必要があるので少し手間がかかりますが、慣れてしまえば簡単に申し込む事が出来ると思います。
- 抽選配分は100%の完全抽選で後期型抽選方式を採用
- 「仮申込」時と「抽選申込」時にそれぞれ申込が必要
- 「仮申込」時に前受金が必要
- 資金拘束のタイミングは「抽選申込」時
- 「NISA」「ジュニアNISA」口座で申込不可
- 「当選」辞退は出来ない
- 振込手数料が無料の即時入金に7銀行対応