SBIネオモバイル証券は2024年1月にSBI証券と経営統合されるに伴いサービスを終了しました。
今後はSBIネオモバイル証券の口座保有者は合併後も当面の間SBI証券が提供する『ネオモバコース』として、これまでと同様のサービスを利用することができます。
日本初!Tポイントを使って株が購入できる SBIネオモバイル証券 の特徴・手数料・メリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
SBIネオモバイル証券はTポイント投資やS(単元未満)株投資が出来るので現在注目のネット証券です。
開業から1年ちょっとで50万口座が開設されたのも人気がある証拠ですね。
SBIネオモバイル証券はこんな人におすすめの証券会社です。
- Tポイントの使い道が思いつかない
- 株式投資を始めたいが、まとまったお金がない
- 少額で気軽に投資を始めたい
SBIネオモバイル証券では1株単位(S株(単元未満株))で株が買えるので、手元に眠っているTポイントを使って簡単に株主になることが可能です。
SBIネオモバイル証券の最大の特徴は1か月の取引金額が50万円までなら何回取引しても手数料は220円です。
また毎月Tポイントが200ポイント貰えるので実質的にかかる手数料は1か月に20円となります。※手数料に対して1%のポイントが付与されるので正確には18円です。
取引を始めるまでも簡単で、口座開設後にクレジットカードの登録を行いTポイントの利用手続きをするだけです。
※記事内の価格はすべて税込価格です。
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SBIネオモバイル証券とは?
2019年4月10日からサービスを開始したSBIネオモバイル証券は、SBI証券とCCCマーケティングが共同で出資した証券会社です。
SBIネオモバイル証券で取り扱っている商品は開業当初は国内現物株式とロボアドバイザーの2点のみとシンプルでした。
ところが最近になって「ひとかぶIPO」「iDeCo」「FX」「ネオW」の取り扱いを開始した事によって投資対象が広がりました。
SBIネオモバイル証券の取り扱い商品 ・国内株式の現物取引(単元株・S株(単元未満株)・定期買付) 上場株式、国内ETF、REIT、インフラファンド ・FX ・ひとかぶIPO ・ネオW ・WealthNavi for ネオモバ ・ほけん(バイク保険・自転車保険・ペット保険) |
※SBIネオモバイル証券では信用取引・外国株式・投資信託・NISA口座・iDeCo(個人型確定拠出年金)・貸株サービスは取り扱っていません。
SBIネオモバイル証券は2024年1月にSBI証券と経営統合されるに伴いサービスを終了する予定です。
SBIネオモバイル証券の特徴・メリット
SBIネオモバイル証券では以下の6つの特徴やメリットがあります。
- Tポイントを使った株式投資が可能
- 少額(1株)で株式投資が行える
- 1万円から「WealthNavi for ネオモバ」始められる※終了
- FXが1通貨から買える
- IPOに1株から申し込める※終了
- 毎月200ポイントが貰える
Tポイントを使った株式投資が可能
SBIネオモバイル証券の最大の特徴はTポイントを使って株式が購入できる事です。
『投資を行いたいが自分で資金を投入するのは少し気が引ける』といった場合に余っていて使い道のないTポイントを使い株が買える訳ですね。
普段から貯めていたTポイントを使って株を購入するので、実際に資金を投入する必要がないのが特徴です。
またTポイントを使って株を購入して売却する事により間接的にTポイントを現金化する事が可能になります。
少額(1株)で株式投資が行える
一般的に日本の証券会社で株を購入した場合は1単元(100株)での購入が基本になっています。
ところがSBIネオモバイル証券では1株単位(S株(単元未満株))で株が購入できるのが大きな特徴です。
通常の取引所の株取引では銘柄ごとに100株/1口、1,000株/1口など単元株数が決まっているが(S株(単元未満株))では単元株数に関らず1株単位での取引が出来る。
例えばヤフー(ZHLD)の株価は現時点で420円(2022年5月時点)ですが、通常の取引所で購入する場合は100株単位の42,000円が必要になります。
一方でSBIネオモバイル証券の場合は1株単位の420円で購入が可能です、なので千円札1枚あれば株主になれる訳ですね。
株式の初心者の場合は自分でどの様な銘柄を選べば良いのか分からない事があるとおもいます。
この場合はSBIネオモバイル証券が提供している『WealthNavi for ネオモバ』がオススメです。
従来の資産運用では①予算や資金配分の決定、②金融商品の決定、③入金、④発注、⑤積立、⑥再投資/リバランスなど行う事がたくさんあります。
ところが『WealthNavi for ネオモバ』ではわずか6つの質問に答えるだけでこれらの資産運用を1万円から自動で始められます。
商品を選んだら後はお任せなので、時間や取引方法が分からない人にはピッタリの投資方法です。
FXが1通貨から買える
SBIネオモバイル証券では2020年4月27日からFX取引が出来る「ネオモバFX」をスタートさせました。
- Tポイント投資が可能
新規建を行う場合に保有しているTポイントを使って注文が出来ます。
- 1通貨から取引が可能
米ドル/円なら5円、トルコリラ/円なら1円でポジションを保有できます。
- 「米ドル/円」スプレッドは1,000通貨まで0銭
米ドル/円のスプレッドは1,000通貨まで0銭です。
- アプリで簡単取引
取引スタイルに合わせて「ネオモード」「プロモード」が選択できます。
ネオモバFXの特徴として新規建時にTポイントを使って注文が出来る事です、利用したポイントは現金に振り替えられて証拠金の一部または全部となります。
IPOに1株から申し込める※終了
通常ではIPO(新規公開株)は100株単位での申し込みですが、SBIネオモバイル証券の「ひとかぶIPO」では1株(99株まで)から申し込むことが可能です。
抽選では「平等抽選」の他に「若年優遇」や「取引継続優遇」「FX取引口座保持優遇」などの優遇枠もあります。
「ひとかぶIPO」参加条件は以下の通りです。
- 口座開設 + クレジットカード登録
- 資金の入金
- ネオモバ株アプリのダウンロード

毎月200ポイントが貰える
SBIネオモバイル証券では月額サービス利用料を支払っている顧客に対して期間固定Tポイントが200pt付与されます。
ちなみにいつ付与されるのかと言うと、付与タイミングはサービス利用月の翌月第一営業日夜間予定です。
例えば11月に登録すれば12月の第一営業日に200ptが付与されます。
注意点として一時停止中等の理由によりサービス利用料の支払いがない場合はポイントは付与されません。
またこれとは別にサービス利用料(税抜)に対して1%のTポイントが付与されるのも大きな特徴です。
【注意点】期間固定Tポイントの有効期限は付与された月の翌月最終日
毎月初めに期間固定Tポイントが200pt付与されますが、有効期限は翌月の最終日です。利用期間が約2か月間しかないので注意が必要です。
サービス利用料(手数料)は毎月220円から
SBIネオモバイル証券では取引の有無に係わらず「サービス利用料」という名の月額手数料がかかります。
このサービス利用料は月間の株式取引約定代金により計算し、50万円以下の場合は220円がクレジットカードから引き落とされます。
例えば月間の合計約定代金が50万円以下の場合は月額220円で何回でも取引が可能になる訳ですね。
月間の国内株式 約定代金合計額 |
サービス利用料 |
---|---|
0円~50万円 | 220円 |
300万円 | 1,100円 |
500万円 | 3,300円 |
1,000万円 | 5,500円 |
以下100万円ごとに1,100円加算、上限なし。 |
1か月の合計約定代金を50万円以内に抑えた場合は220円のサービス利用料がかかりますが、毎月200ポイントのTポイントが付与されるため実質的に20円のみの負担で利用する事が出来ます。
またサービス利用料200円(税抜)の1%が還元されるので、最終的に負担する金額は18円となります。
期間固定TポイントはSBIネオモバイル証券内の株式の買付やFXの取引のみに利用できるポイントで、サービス利用料の支払いには利用できません。
SBIネオモバイル証券のデメリット
今まではSBIネオモバイル証券のメリットばかりを挙げていきましたが、今度はデメリットをまとめていきたいと思います。
- 投資対象が少ない
- NISA・つみたてNISAには非対応
- 毎月最低220円のサービス利用料がかかる
- 付与されるTポイントは他所では使えない
投資対象が少ない
SBIネオモバイル証券では投資対象が現物株式・FX等と少なく、信用取引やオプション・先物・外国株式などのハイリスクハイリターン商品の取り扱いがありません。
なので資産を大きく増やせる機会が少ないのが現実です。
NISA・つみたてNISAには非対応
NISA・積み立てNISAには対応していません、残念ながら特定口座のみでの取引になっています。
NISA(少額投資非課税制度)とは個人投資家のための税制優遇制度で、毎年上限120万円の非課税投資枠が5年間利用できる。
120万円の範囲内で株式投資を行う事で株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となる。
つみたてNISAとは2018年1月からスタートした積立投資専用の「NISA」のこと、毎年上限40万円の非課税投資枠を20年間利用できる。
毎月に最低220円のサービス利用料がかかる
SBIネオモバイル証券で口座を開設すると、取引の有無にかかわらず毎月最低220円のサービス利用料が請求されます。
なので取引を行わない場合は「一時停止手続き」を設定しておきましょう。

付与されるTポイントは他所では使えない
SBIネオモバイル証券では毎月Tポイントが200pt付与されますが、このポイントは「期間固定ポイント」という事でSBIネオモバイル証券以外では利用できません。
その他の注意点として付与されたポイントは「サービス利用料」の支払いには利用できません。※サービス利用料はクレジットカードから引き落とされます。
なので付与されるポイントは株式やFX等を購入する以外使い道がありません。
まとめ
ここではSBIネオモバイル証券の特徴・手数料・メリット・デメリットなどを紹介しました。
SBIネオモバイル証券ではTポイントを使った株式・FX投資が可能で、1株・1通貨からでも購入できるのが大きな魅力です。
月間の合計約定代金が50万円以内であれば月額220円のサービス利用料で何回でも取引が可能です。
また「期間固定Tポイント」が毎月200ポイント付与されるので、差し引きすれば僅か20円でサービスが利用できます。
気を付けておきたい事は「期間固定Tポイント」ではサービス利用料の支払いは出来ない事です。取引等を行わなくても月額最低220円のサービス利用料がかかります、1年間では2,640円ですね。
反対に「期間固定Tポイント」は年間で2,400pt付与されますが、利用期間が約2か月間と短いので小まめにポイントを消化する必要があります。
SBIネオモバイル証券は2024年1月にSBI証券と経営統合されるに伴いサービスを終了する予定です。