「ひとかぶIPO」はサービスを終了しました。
またSBIネオモバイル証券は2024年1月にSBI証券と経営統合されるに伴いサービスを終了しました。
今後はSBIネオモバイル証券の口座保有者は合併後も当面の間SBI証券が提供する『ネオモバコース』として、これまでと同様のサービスを利用することができます。
2019年11月30日からスタートしたSBIネオモバイル証券の新サービス『ひとかぶIPO』とはどのような仕組みなのか、購入申込方法や注意点などを紹介していきます。
IPO=Initial Public Offeringの略語、日本語では「新規公開株」と呼ばれている。企業が株式を新規に証券取引所に上場して投資家に取得させる事。
通常のIPOでは申込単位は100株以上ですが、SBIネオモバイル証券の『ひとかぶIPOでは』1株から99株の間で申し込みができます。
1株単位で人気のIPOに申し込めるので少ない資金で気軽に抽選に参加することができます。
『ひとかぶIPO』では抽選方式を採用しており誰にでも当選のチャンスがありますが、抽選方式は「優遇抽選」と「完全抽選」の2種類の当選枠があります。
『ひとかぶIPO』の申し込み方法は簡単で、発行価格決定後に欲しい株数を申し込むだけです。
見たい場所へGo!
『ひとかぶIPO』への参加条件
『ひとかぶIPO』へ参加するには以下の3点をクリアする必要があります。
- 口座開設+クレジットカード情報の登録
- 申込日までに入金しておく
- ネオモバ株アプリのダウンロード
口座開設+クレジットカード情報の登録
SBIネオモバイル証券への口座開設を完了させてクレジットカード情報を登録する必要があります。
SBIネオモバイル証券への口座開設方法は過去記事で紹介しています。
SBIネオモバイル証券で口座を開設する方法
SBIネオモバイル証券では1か月ごとの株式の約定代金に対してサービス利用料という名目の手数料を支払う必要があります。
月間の株式取引 約定代金合計額 |
サービス利用料 (税込) |
---|---|
0円~50万円以下 | 220円 |
50万円超~300万円以下 | 1,100円 |
300万円超~500万円以下 | 3,300円 |
500万円超~1,000万円以下 | 5,500円 |
以下100万円ごとに1,100円加算。(上限なし) |
申込日までに入金しておく
『ひとかぶIPO』の抽選に参加するためには申込日までに必要資金を入金しておく必要があります。
ちなみに証券口座への即時入金に対応している銀行は住信SBIネット銀行だけです。
ネオモバ株アプリのダウンロード
『ひとかぶIPO』を利用するにはネオモバ株アプリが必要です、事前にダウンロードしておきましょう。
『ひとかぶIPO』の特徴
SBIネオモバイル証券で『ひとかぶIPO』の申し込みをする前に特徴やIPOルールを確認していきましょう。
- 1株単位での申し込みが可能
- 抽選方法は2種類
- 申し込みが簡単
1株単位での申し込みが可能
『ひとかぶIPO』では最低単位の1株から最高99株まで1株単位での申し込みが可能です、1株だと1,000円前後の少額資金で申し込める訳ですね。
抽選方法は2種類
SBIネオモバイル証券の『ひとかぶIPO』の抽選方法ですが、「優遇抽選」と「完全抽選」の2種類が用意されています。
完全抽選 (全体の50%) |
平等抽選、1口座当たり1抽選。 |
---|---|
優遇抽選 (全体の50%) |
完全抽選で落選した人を対象に再抽選。 若年優遇(20代~30代)や取引継続優遇(3か月以上)が対象。 |
優遇抽選では20~30代や口座開設後3か月以上たったユーザーが優遇されるわけですね。※FX口座の開設でも当選確率がUPします。
申し込みが簡単
『ひとかぶIPO』はブックビルディングが終了して公募価格が決定した後に募集されるので申し込みは欲しい株数を入力するだけです。
『ひとかぶIPO』の注意点
『ひとかぶIPO』を申し込むに当たり3つの注意点を理解する必要があります。
- Tポイントの利用は不可
- 同一資金で重複申し込み出来ない
- 当選した株は初値売りが出来ない
Tポイントの利用は不可
SBIネオモバイル証券で株式を購入する場合に通常ではTポイントが利用できますが『ひとかぶIPO』ではTポイントは利用できません。
『ひとかぶIPO』を購入するには株式を売買した代金あるいは新たに資金を入金する必要があります。
同一資金で重複申し込み出来ない
SBIネオモバイル証券でIPOに申し込む場合は2つの銘柄に同じ資金で申し込むことは出来ません。
例えばA社1,000円で1株/B社500円で2株を重複して申し込む場合は2,000円の買付余力が必要です、この辺りはSBI証券と違う所ですね。
当選した株は初値売りが出来ない
通常のIPOでは上場初日に初売りが出来ますが『ひとかぶIPO』では初値が付いた翌営業日から売却が可能になります。
S株(単元未満株)で売却注文を出してから反映されるまでのタイミングです。
注文時間 | 約定時間 |
---|---|
0:00〜7:00 | 当日前場始値 |
7:00〜10:30 | 当日後場始値 |
10:30〜13:30 | 当日後場終値 |
13:30〜24:00 | 翌営業日前場始値 |
なので一番最短で株を売却したい場合は、初値が付いた翌日の午前7:00までに注文を行うと前場始値で売却が成立します。
今回当選した「BuySell Technologies(7685)」ですが、上場日の初値は3,720円と公募価格を1,790円上回りました。
初値売りした場合は利益は1,790円になりますが、SBIネオモバイル証券の『ひとかぶIPO』では初値売りは出来ず、翌営業日になって初めて売却が可能になります。
上場後も株価が上昇している場合は良いのですが、株価が下落してしまった場合は売り注文を出すことも出来ずに指を咥えて見ているだけになります。
今回3,720円の初値が終値では3,020円まで700円も下落してしまいました。
『ひとかぶIPO』の申し込み方法
では早速『ひとかぶIPO』に申し込んでいきたいと思います。『ひとかぶIPO』記念すべき第一弾は「BuySell Technologies(7685)」です。
企業名 | 総合評価 | 上場市場 | 申し込み 期間 |
上場日 | 公募価格 |
---|---|---|---|---|---|
BuySell Technologies (7685) |
C | 東証 マザーズ |
12月11日 00:00 ~ 12月13日 12:00 |
12/18 | 1,930円 |
※スマホではスライドして下さい。
1株と行きたいところですが、あまりにも単価が小さいので10株申し込んでみようと思います。この場合は1,930円 × 10株=19,300円の資金が必要になります。
資金の入金方法
最初にネオモバアプリを起動して右下の「三」をタップします。
「入出金」欄で「即時入金」を選択しましょう。
入金金額と取引パスワードを入力して「確認へ進む」をタップします、ちなみにこの取引パスワードは住信SBIネット銀行のではなくSBIネオモバイル証券の取引パスワードです。
「上記に同意し、即時入金確認画面へ進む」をタップ。
「入金実行する」をタップしましょう。
住信SBIネット銀行のログイン画面に移動するので、Dとパスワードを入力してログインを行い、WEB取引パスワードを入力してスマート認証を行いましょう。
振込が完了したら「入出金状況へ」をタップします。
即時入金が完了になっていればOKです。
アプリから『ひとかぶIPO』に申し込む
ネオモバアプリを起動して右下の「三」⇒「IPO取扱一覧」と進み、該当する銘柄の「申込受付中」をタップしましょう。
発行価格を確認したら「購入申込へ」をタップします。
「新規公開株式の契約締結前締公布書面」「目論見書」のリンクをタップして内容を確認したら「以上の内容に同意して次へ」をタップします。
申込数量(1株~99株)を選択して取引パスワードを入力後「次へ進む」をタップしましょう。
「当選発表まで〇〇円が購入予定金額として拘束されます。」と言われるので「OK」をタップ。
以上で購入申込完了です。
ちなみに申込をキャンセルする場合は「IPO購入申込履歴」⇒「申し込んだ銘柄」と進み「取消する」をタップすればOKです。
購入申込後の流れ
購入申込後の流れですが、申込期限日の締切り以降に抽選が行われ、18時(実際は14時頃)ころにアプリ上で抽選結果が発表されます。
ネオモバアプリを起動後、画面右下の「三」⇒「IPO購入申込履歴」と進むと、抽選結果欄に結果と当選株数が記載されています。
当選株を売却する方法
当選株を売却する方法ですが、該当する銘柄の「この株を売る」をタップするとウェブサイトに移動します。
「売りたい株数」「数量」を入力して「次へ進む」をタップします、ちなみに1株だけ当選した場合は入力する必要はありません。
取引パスワードを入力して「注文を確定する」をタップしましょう。
以上で売り注文の完了です。
まとめ
SBIネオモバイル証券の『ひとかぶIPO』では人気のIPO銘柄を1株から買付けできるので少額の資金で気軽に抽選に参加する事が出来ます。
IPOでは公募価格よりも初値が高くなることが多いのでかなりの利益を得る事も可能です。
最後に『ひとかぶIPO』のメリットとデメリットを挙げておきます。
- 1株単位での申込が可能
- 申し込みはアプリで簡単
- 「優遇抽選」枠あり
- 当選時の購入手数料は無料
- Tポイントの利用は不可
- 初値売りは不可
- ブックビルディング申込に資金が必要
「ひとかぶIPO」はサービスを終了しました。
またSBIネオモバイル証券は2024年1月にSBI証券と経営統合されるに伴いサービスを終了しました。
今後はSBIネオモバイル証券の口座保有者は合併後も当面の間SBI証券が提供する『ネオモバコース』として、これまでと同様のサービスを利用することができます。