SBIネオモバイル証券は2024年1月にSBI証券と経営統合されるに伴いサービスを終了しました。
今後はSBIネオモバイル証券の口座保有者は合併後も当面の間SBI証券が提供する『ネオモバコース』として、これまでと同様のサービスを利用することができます。
2019年4月からスタートしたSBIネオモバイル証券の大きな特徴は、Tポイントを使って1株から株式が購入できる事です。
また月間合計約定金額が50万円までなら220円で何回でも取引が可能です。
- Tポイントを使って株式が購入できる
- 1株単位での売買が可能
- 取引手数料が割安
ここではS株(単元未満株)の特徴や購入方法・約定時の注意点などを紹介していきたいと思います。
※記事内の価格はすべて税込価格です。
見たい場所へGo!
S株(単元未満株)とは
通常の取引所では銘柄ごとに売買の最低単位が1単元(100株や1,000株)に決まっています。
証券取引所で決められている各銘柄の売買単位(100株/1,000株)ごとの取引で、約定のタイミングは各証券取引所での取引時間内。
注文方法は「金額指定」と「株数指定」が選択でき「株数指定」では「成行」か「差値」を選択できる。
ところがS株(単元未満株)では1株単位での取引が可能になります。ちなみに「ミニ株」では1/10単位での取引になりますが、S株(単元未満株)では1/100や1/1,000単位での取引が出来ます。
例えば Zホールディングス(4689)の場合は1株420円で取引できますが、任天堂(7974)の場合は最低取引単位の1株でも56,340円と高額になっています。
S株(単元未満株)の取引ルール
S株(単元未満株)の取り引きルールは単元株の取り引きルールと若干異なる場合があります。
取扱銘柄
東京証券取引所では「プライム市場・プライム市場・グロース市場」の上場銘柄で買付・売却共に可能です。
名古屋証券取引所「1部・2部・セントレックス」・福岡証券取引所「Q-Board含む」・札幌証券取引所「アンビシャス含む」の上場銘柄では売却のみ可能になります。
上記に該当する銘柄でも「監理銘柄」や「上場廃止銘柄」の注意情報がある場合は取引は出来ません。
注文/約定反映タイミング
S株(単元未満株)では注文してから約定するまでにタイムラグが発生します、時間差があるので「差値」は行えず「成行」注文のみ可能です。
注文時間 | 約定タイミング |
---|---|
0:00~7:00 | 当日前場始値 |
7:00~10:30 | 当日後場始値 |
10:30~13:30 | 当日後場引値 |
13:30~24:00 | 翌営業日前場始値 |
前場始値で約定させたい場合は当日の午前7時までに注文を入れておけば良いですね。
配当・優待はもらえるの?
株主になれば「配当・優待」が楽しみになりますが、果たしてS株(単元未満株)では配当・優待はもらえるのでしょうか?
配当金
1株などのS株(単元未満株)しか保有していない場合でも、配当金や株式分割の割当は保有株数に応じて配分されます。
株主優待
株主優待はS株(単元未満株)では貰えない場合が多いです、企業によって異なるので各企業のWEBサイトで確認して下さい。
注意点としてS株(単元未満株)には議決権はありません、なので株主総会に参加する事は出来ないですね。
S株を買い増しして1単元になった場合は売却できない
S株(単元未満株)を買い増しする場合は99株まではS株として売却できますが、合算して100株(1単元)になった場合は1単元として扱われます。
従って単元株に達した数量を単元未満株として売却する事は出来ません、例) 130株保有の場合、100株⇒単元株として売却、30株⇒S株(単元未満株)として売却。
S株(単元未満株)の買い方は2種類
SBIネオモバイル証券でS株(単元未満株)を購入する場合、2通りの買い方があります。
- 株数を指定して購入する方法
- 金額を指定して購入する方法
株数を指定して購入する方法
買いたい株数を「1株」「10株」と言うように指定して購入する方法です、通常ではこちらがポピュラーな買い方だと思います。
またSBIネオモバイル証券では1株10円以下で株主になれる銘柄も存在します。以下の銘柄では1株は8円という事で100株購入しても800円という安さになります。
金額を指定して購入する方法
S株では株数を指定する買い方の他に金額を指定して購入する方法もあります。
「買い方」で「金額指定」を選択して「株数を算出」をタップすると、その金額で買える最大限の株数が自動的に計算されます。
金額を指定する方法のメリットは毎月同じ金額で株を購入する事が出来るので積立購入に便利です。
例えば毎月1万円で株を購入する場合には株価が安ければ株数を多く購入します。
反対に株価が高い場合は少ない株数を買う事で平均単価を下げる「ドルコスト平均法」が実践できる訳ですね。
S株(単元未満株)を買ってみよう!
では早速、S株(単元未満株)を購入していきましょう。※前場始値で買いたい場合は朝の7:00までに注文を入れる必要があります。
購入する銘柄の検索
最初にネオモバアプリを起動して買いたい銘柄を検索します、買いたい銘柄が決まったら「この株を買う」をタップしましょう。
資金の入金
ネオモバのWEBサイトに移動するので資金を入金する場合は「入金」をタップして入金を行いましょう。
ネオモバへの入金方法は「即時入金」と「銀行振込」の2種類があります。
入金方方法 | 特徴 |
---|---|
即時入金 | 手数料無料でリアルタイム入金可能。※住信SBIネット銀行の口座を開設している必要あり。 |
銀行振込 | ATMや窓口・ネットバンキングから入金可能。振込に時間がかかる場合あり。※入金時の振込手数料は顧客が負担。 |
買い方と金額の指定
ネオモバでの株式の買い方は「金額指定」と「株数指定」の2種類ありがあります。
金額指定
「金額指定」を選択した場合は買いたい金額を入力して「株数を算出」をタップすると買える数量が算出されます。
株数指定
「株数指定」を選択した場合は「買いたい株数」で「S株」を選択して、買いたい株数を設定します。
Tポイントの利用
SBIネオモバイル証券で株を購入すると手数料が月間220円(約定金額50万円以下の場合)かかりますが、かわりに期間固定Tポイントが200pt貰えるのでこのポイントを購入資金に充てましょう。
注意点としてTポイントを株式の注文に利用する場合は、SBIネオモバイル証券とTポイントを連携させる必要があります。
連携方法は以下の記事で紹介しています。
SBIネオモバイル証券とTポイントを連携する方法付与されるポイントは期間固定で有効期限が短いので忘れずに使い切りましょう。
取引パスワードの入力・注文の確定
「次へ進む」をタップすると注文内容の確認ページへ移動するので、取引パスワードを入力して「注文を確定する」をタップしましょう。
以上で注文が完了しましたが、当日に約定させるためには13:30までに注文を行う必要があります。13:30以降の注文分は翌営業日の前場始値での約定となります。
ちなみに「マイページ」⇒「メール設定」⇒「メール通知設定」と進むと「約定通知」欄があります。
この項目を登録メールアドレス宛に変更しておくと約定後にメールが届きます。
下記はENEOSホールディングス(5020)を1株購入した時の約定メールです。
注文内容を確認・取消する
注文内容の確認
注文した内容を確認する方法ですが、当日中の場合はアプリを起動後の画面の「本日の注文」から確認できます。
注文を取り消す
アプリを起動後「本日の注文」⇒「買い注文(注文中)」と進み「注文を取り消す」をタップして注文を取り消しましょう。※取引パスワードの入力が必要です。
約定後の資産を確認するには
約定後に資産を確認する方法ですが、アプリログイン後の画面で「ポートフォリオを見る」というリンクがあるのでタップすれば現在保有している銘柄一覧が表示されます。
まとめ
ここではSBIネオモバイル証券でS株(単元未満株)を購入する方法を紹介しました。
必ず覚えておきたい事として、S株(単元未満株)はリアルタイムでは約定しません。また当日に約定するタイミングは3回です。
0:00~7:00に注文⇒当日前場始値
7:00~10:30に注文⇒当日後場始値
10:30~13:30に注文⇒当日後場終値
13:30~24:00に注文⇒翌営業日前場始値
S株(単元未満株)の買い方は「株数を指定」「金額を指定」2種類ありますが、どちらか利用しやすい方で購入すれば良いですね。
SBIネオモバイル証券はTポイントを使って1株から株主になれるので、少額投資にはピッタリの証券会社になります。