ここでは野村證券で申し込んだIPO(新規公開株)が当選した場合に、銘柄の購入から初値売りするまでの手順を紹介していきます。
野村證券はIPOで数多くの主幹事(2023年は19件)を引き受けていますが、資金なしで抽選申し込みに参加できる数少ない証券会社です。
またIPO当選後に購入を辞退してもペナルティ等は一切ありません、なのでIPOで利益を得る場合はとりあえず全ての抽選に参加しておけば良いですね。
- 野村證券の口座に購入資金を入金
- IPO当選銘柄の購入申込
- 上場初日朝に売却注文を行う
見たい場所へGo!
IPO銘柄の抽選結果はどこで分かるの?
IPOの抽選に参加した場合は必ず結果を確認しておきましょう、もし当選していた場合は購入期間内に申込を行わないと購入辞退扱いになってしまいます。
最初に野村證券にログインすると、トップページの「お客様へのご連絡」という項目にIPOの抽選結果が掲載されています。
IPOに当選した場合は購入申込期間内に「購入申込」または「購入辞退」の手続きを行う必要があります。※手続きを行わない場合は「購入権利の放棄」とみなされます。
野村證券の口座に入金を行う
野村證券では資金なしでIPO抽選に申し込むことが出来ます、なので当選銘柄を購入する場合は資金を入金する必要があります。
野村證券では以下の方法で入金を行う事が出来ます。
入金方法 | 手数料 | 入金手続き方法 |
---|---|---|
あんしん振替 リアルタイム反映 |
無料 | 電話・来店・オンラインサービス |
WEB入金 リアルタイム反映 |
無料 | オンラインサービス |
銀行から振込 | 3,000円以上無料 ※但しこの限りでない場合あり |
銀行口座への振り込み |
ATM | 無料 | 野村證券店内のATMまたはゆうちょ銀行のATM、三井住友銀行のATM、セブン銀行のATM等より入金 |
入金方法は4通りありますが、入金がリアルタイムで反映される「あんしん振替」「WEB入金」がオススメです。
あんしん振替
あらかじめ金融機関口座を登録する事により、電話・来店・オンラインで野村証券の口座に資金を振替入金するサービスです。
※システムメンテナンス中は利用不可。
※千葉銀行の場合は毎週月曜日7:30~8:00は利用不可。
WEB入金
オンラインサービスから提携金融機関のインターネットバンキングサービスを利用した入金方法で、パソコン・タブレット・スマートフォンから利用可能です。
- 三菱UFJ銀行/三菱UFJダイレクト ネット振込(EDI)
- 三井住友銀行/SMBCダイレクト ウェブ振込サービス
- みずほ銀行/みずほダイレクト ネット振込決済サービス
- ゆうちょ銀行/連動振替決済サービス
- りそな銀行/ネット振込サービス
- 埼玉りそな銀行/ネット振込サービス
- スルガ銀行/ネット振込決済サービス
- PayPay銀行/リンク決済サービス
- 楽天銀行/かんたん決済プラスサービス
- セブン銀行/ネット決済サービス
受付時間・入金日に関しては各銀行ごとに違ってきます、以下で確認して下さい。
外部リンクWeb入金
ここではジャパンネット銀行から野村証券へ「Web入金」で資金を入金する方法を紹介します。
追記:ジャパンネット銀行はPayPay銀行に名称が変わりました。
最初に野村証券ログインしてトップページの「入出金/振替」⇒「入金支持(WEB入金)」と進み「入金指示金融機関選択」ページで金融機関一覧から入金を行う銀行を選択しましょう。
「入金指示金額」欄に当選したIPO銘柄の購入金額を入力して「入金指示確認」をクリックします。
「入金指示内容」ページで振込元金融機関と入金指示金額に間違いがなければ、取引パスワードを入力して「入金指示」をクリックしましょう。
ここからは振込元金融機関のサイトが表示されるのでログインして振込を行いますしょう、これで以下のように購入資金がリアルタイムで入金されました。
IPO銘柄を購入する方法
それでは当選したIPO銘柄を購入していきましょう、まずはトップページから「取引」⇒「IPO/PO」と進み「IPO(新規公開株式)銘柄一覧」から当選した銘柄の購入ボタンをクリックしましょう。
当選したIPO銘柄の購入期間は非常に短くなっている(通常2日程)ので注意が必要です。
「取引注意事項・契約締結前書面」ページでは全てのチェックBOXにチェックを入れて「同意する」をクリックしましょう。
目論見書をクリックして確認すると「同意する」リンクが表示されるのでクリックします。
「IPO/PO購入申込・辞退 -入力-」ページが表示されるので「購入申込内容」欄の「全数申込」「全数辞退」のどちらかにチェックを入れます。
「購入申込内容」ページで取引パスワードを入力して「購入申込・辞退する」をクリックしましょう。
以上でIPO当選銘柄の購入申込完了です、最後に「IPO/PO銘柄一覧へ」をクリックして必ず確認を行っておきましょう。
「当選数量」欄に「購入申込済」となっていればOKです。
上場初日に初値売りを行う【2023年6月26日以降成行売り禁止】
野村證券で購入したIPO銘柄の上場日に初値が付く前に売却注文を行いましょう。
野村證券では上場日の前営業日の翌日の朝6時以降から売り注文が行えます。
当選IPO銘柄の「売却」をクリック
最初に野村證券にログインして「資産状況/履歴」⇒「お預り資産」と進むと「国内株式」欄に当選したIPO銘柄があるので「売却」をクリックしましょう。
注文内容を入力して「確認する」をクリック
当選IPO銘柄の売却注文を行いましょう、ここで入力する項目は3カ所です。
株数 | 売却する株数 |
---|---|
単価 | 「成行」を選択 |
期間 | 「当日中」を選択 |
【注意】
2023年6月26日より上場日の成行売買注文が禁止となりました。
なので初値が付いた日は成行注文が出来なくなります。※翌営業日から成り行き注文が可能。
どうしても初値で売却したい場合は公開価格の半値ほどで指値売り注文を出すと利益でも損失でも初値で売却する事が可能です。
※上場初日に初値が付かなかった場合は翌営業日に再注文を行う必要があります。
入力が完了したら「確認する」をクリック。
注文内容を確認して「注文する」をクリック
最後に注文確認画面が表示されるので間違いがないか確認を行い、取引パスワードを入力して「注文する」をクリックしましょう。
「国内株式 注文照会」で確認しておこう
売却注文を行ったら「国内株式 注文照会」で注文内容を確認しておきましょう、トップページから「取引」⇒「注文照会/訂正/取消」と進むと注文内容が確認できます。
※今回は上場初日に初値がつかなかったので、翌日に再度注文を行いました。
売り注文は「当日中」だったので、初値が付かなかった場合は注文が失効してしまいます。
この場合は上場2日目も売却注文を行う必要があります。
初値が付いたら売り注文が約定しているか確認しておこう
売却した銘柄に初値が付いたら売り注文が約定しているかどうか確認を行っておきましょう。
トップページから「取引」⇒「国内株式」⇒「注文紹介/訂正/取消」進むと明細欄に記載されています。
「注文詳細」をクリックすると「約定代金」「履歴明細」「約定結果」が閲覧できます、またここでは売却手数料や受渡金額が確認できます。
売却損益を確認する方法
トップページから「資産状況/履歴」⇒「取引/注文履歴」⇒「照会」と進むと売買損益が確認できます。
注意点として売却利益から20.315%(所得税が15.315%、住民税が5%)の税金が課税されます、結局今回のIPOでの総利益は201,187円でした、
まとめ
ここでは野村證券で当選したIPO銘柄を初値売りする方法を紹介しました、当選銘柄購入から初値売りの流れとしては下記の様になっています。
- 野村證券の口座に購入資金を入金
- IPO当選銘柄の購入申込
- 上場初日朝に売却注文を行う
野村證券ではIPO抽選申込に資金拘束は無いので、当選したらまず購入代金を口座に振り込む必要があります。
購入時の注意点ですが購入期間が非常に短いので忘れずに申し込みを行いましょう、購入期間内に申し込みを行わない場合は当選が失効してしまいます。
購入したIPO銘柄を初値売りする場合は上場当日の朝6時から9時までに売却注文を行いましょう。