大和証券オンライントレードのIPOルールや手数料・幹事実績など

ここでは大和証券のオンライントレードのIPOルールを分かりやすく紹介していきたいと思います。

大和証券は大手証券会社の中でもIPO(新規公開株)の主幹事になる確率が高く魅力的な証券会社です。

またIPOの取扱数も多く約半数近くで主幹事を務めており、割当株数も多いです。

抽選配分率は割当株数の10%で「完全平等抽選」制を採用しているので顧客は皆当選確率が同じになります。

当選確率は皆同じですね。

追記 2021年4月1日以降は抽選配分率が25%⇒10%になり「チャンス当選」枠が廃止されました。

\大和証券のIPOルール/

主幹事実績(2022年) 17件
申し込める口数 1口座で1単元
(100株)のみ
同資金重複申込
抽選方法と配分割合 完全平等抽選 10%
BB時の買付余力
必要
資金拘束のタイミング 購入申込時
抽選結果 当選・補欠・落選
抽選結果発表時間 抽選日の翌営業日早朝
NISA口座買付
当選辞退のペナルティ なし
口座開設数 302万
即時入金
ゆうちょ銀行
三井住友銀行
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
PayPay銀行

※記事内の価格はすべて税込価格です。

大和証券の主幹事/幹事実績

大和証券の主幹事/幹事実績

大和証券では引受幹事数は全体の3~4割程度ですが、その中の3分の1から半数で主幹事を務めています。

2022年 2021年 2020年
引受幹事数
()は主幹事数
42社(17) 49社(16) 43社(15)

IPOルール【ブックビルディング編】

IPOルール【ブックビルディング編】

IPOルール【ブックビルディング編】
  • 申し込める口数は1銘柄1単元
  • ブックビルディング時の買付余力は必要
  • 同一資金による重複申し込みが可能

申し込める口数は1銘柄1単元

大和証券オンライントレードでは基本的に1つのIPO銘柄で1単元(100株)のみの申込が出来ます、SBI証券の様に資金に物を言わせて10,000株申し込めるという事は無いです。

1銘柄につき申し込みは1回100株限りです、たとえ資金が沢山あっても申し込める最大株数は100株のみとなります。

顧客は皆平等ですね。

ブックビルディング時の買付余力は必要

IPOのブックビルディング(需要申告)時には銘柄の仮条件と同じ資金が必要になります。

仮条件では「1,150円~1,180円」という様に金額が決まっていないので一番高い金額を100株分用意しておきましょう。

上記の例でいうと1,180円 × 100株=11万8,000円の資金を用意する必要があります。

11万5,000円じゃ駄目なのかな?

最低の1,150円で申し込むと買付余力が11万5,000円となり、公募価格が1,180円に決まった場合に資金が3,000円不足してしまいます。

同一資金による重複申し込みが可能

IPOを申し込む場合のデメリットと言えば、狙っている銘柄の申し込み日が重なる事ですね。

通常では申し込む銘柄ごとの資金が必要になりますが、大和証券では同一資金による重複申し込みが可能になっています。

例えばIPOでA社15万円 B社30万円 C社20万円の公募価格の場合、合計で65万円資金を入金する必要はなく一番高い30万円の資金を入金しておけばOKです。

A社 15万円
B社 30万円←入金する金額
C社 20万円

これは知らないと損をしますね。

IPOルール【抽選編】

IPOルール【抽選編】

IPOルール【抽選編】
  • 抽選配分は10%の「完全平等抽選」制を採用
  • 抽選発表時間と抽選結果
  • 当選銘柄の「NISA」「ジュニアNISA」での買い付けが可能
  • 当選辞退のペナルティは無し
  • 資金拘束・解放のタイミング

抽選配分は10%の「完全平等抽選」制を採用

大和証券のIPOでは割り当てられた株数の10%がネット抽選に回されます。

2021年3月31日までは25%(完全平等抽選10~15%・チャンス抽選5~10%)でしたが、2021年4月1日からルールが変更されました。

2021年4月1日以降 完全平等抽選10%
2021年3月31日まで 完全平等抽選10~15%
チャンス抽選5~10%

大和証券では機械を使用した厳正かつ公平な抽選を行っており、顧客は皆当選確率は同じです。

「チャンス抽選」枠が無くなったのね。

icon-check-square-o完全平等抽選10~15%

全体の10~15%が完全平等抽選になり、1人1票の完全平等抽選で機械的に抽選を行って当選を決めています。

10%か15%かの違いはあるのですか?

顧客への販売予定数量が20億円以上の場合は10%、20億円未満の場合は15%という配分になっています。

IPOの規模が小さい方がパーセンテージが高いのね。

icon-check-square-oチャンス抽選5~10%

大和証券では完全平等抽選の他にチャンス抽選枠が5~10%あります。※「新規公開株式抽選参加サービス」への申込数量が顧客への販売予定数量に満たない場合は5%。

チャンス抽選とは通常1回の抽選のところ、ある方法により最大10回まで抽選回数を増やすことが出来る抽選方法です。当然チャンス回数が多いほど当選確率が上がります。

抽選発表時間と抽選結果

抽選発表時間

大和証券IPOの抽選結果発表時間ですが、公募価格決定日(抽選日)の翌営業日早朝です。

抽選日に結果は分からないのね。

抽選結果はHPの「新規公開 / 公募売出」から「申込状況照会」へ進み、抽選に参加した銘柄の「抽選結果」欄に記載されています。

抽選結果は「当選」「補欠当選」「選外」の3パターン

抽選結果は以下の3パターンです。※旧IPOルールの「チャンス当選」が無くなりました。

大和証券の抽選結果パターン
  • 当選

    当選銘柄の購入権を得た事になります、購入申込期間内に購入手続きを行いましょう。

  • 補欠当選

    当選者の中から購入辞退者が出た場合に「購入申込」を行った補欠当選者の中から繰上当選者が決まります。

    補欠当選で購入の権利を得るためには購入申込期間内に購入手続きを行う必要があります。申込方法や注意点はコチラ

  • 選外

    いわゆる落選「ハズレ」です。

当選銘柄の「NISA」「ジュニアNISA」での買い付けが可能

大和証券でIPOに当選した場合は「NISA」「ジュニアNISA」枠での買い付けが可能です。

NISA枠を利用する事で年間120万円までの譲渡益が非課税になります、もちろんIPOで得た利益も非課税になります。

\IPO初値売り売却益が20万円の場合/
口座区分 課税率 支払う税金
特定・一般口座 所得税15.315% 住民税5% ※復興特別税を含む 4万630円
NISA口座 非課税 0円

当選辞退のペナルティは無し

大和證券のIPOで当選した場合に購入を辞退してもペナルティ等の罰則はありません。※購入申込忘れの場合も同じ。

なので公募価格割れが濃厚な銘柄などは購入を辞退する事が可能です、ただし購入申込を辞退した場合は後から取消が出来ないのでよく考えてから辞退しましょう。

資金拘束・解放のタイミング

大和証券のIPOで資金拘束を受けるタイミングは購入申込時です、当選・補欠当選時は資金の拘束を受けません。

「当選」「補欠当選」した場合は購入申込をすることにより資金が拘束されます。※選外の場合は即資金が解放されます。

購入即拘束ね。

ちなみに「補欠当選」した場合も購入申込を行う事により購入後から資金が拘束されます。

繰上抽選は購入申込期間最終日の9:00以降に行われ、抽選結果が「落選」となれば拘束されている資金が解放されます。

大和証券の手数料

大和証券の手数料

現物株式売買手数料

IPOで当選した場合は購入にかかる手数料は無料ですが、売却時には売買手数料を支払う必要があります。

購入手数料は無料か!

大和証券ダイレクトコースでは1約定毎に手数料がかかるコースと、1日の合計約定金額で手数料を計算するコースがあります。

\1約定毎に手数料を支払うコース/

約定代金 手数料
最低手数料 1,100円
~100万円 0.37950%
~500万円 0.29040%+891円
~1,000万円 0.21450%+4,686円
~3,000万円 0.17270%+8,866円
~5,000万円 0.09900%+30,976円
~1億円 80,476円
~5億円 110,176円
~10億円 143,176円
その後5億円ごとに +33,000円

\1日の合計約定金額で手数料を計算するコース(ハッスルレート)/

約定代金(1日の合計) 手数料
300万円以下 3,300円
以降300万円増えるごとに +3,300円

ちなみに売却代金が50万円の場合の手数料は1,897円にないます。

これは少し高いな~。

入金手数料

大和証券の入金方法は以下の4種類です。

大和証券への入金方法
  • 大和ネクスト銀行へ入金(手数料負担)
  • 銀行振込(手数料負担)
  • オンライントレードで入金(手数料無料)
  • ダイワ・カードで入金(手数料無料)

大和ネクスト銀行へ入金(手数料負担)

大和証券と大和ネクスト銀行の両方の口座を開設して連携させる事により、大和ネクスト銀行へ入金すると自動的に大和証券の口座に反映されるサービスです。

入金後にリアルタイムで証券口座に反映されますが、利用する金融機関で振込手数料がかかります。

銀行振込(手数料負担)

利用している金融機関から銀行振込で入金する方法です。※事前に取扱窓口まで振込内容(振込先銀行口座・振込金額等)を連絡する必要があります。

注意点として利用する金融機関で所定の振込手数料がかかります。

手数料がかかるのね。

振込後は大和証券側で入金の確認が取れ次第口座へ反映されます。

オンライントレードで入金(手数料無料)

オンライントレードを利用している金融機関から振込手数料無料でリアルタイム(平日6:00~19:50)で入金する方法です。

\利用可能提携金融機関/

提携金融機関 利用可能時間帯(年末年始を除く)
平日 土曜・日曜・祝日
ゆうちょ銀行 6:00~翌3:00 6:00~翌1:00
三井住友銀行
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
PayPay銀行

買付余力への反映タイミングは以下の通りです。

\買付余力への反映タイミング/

入金申込日時 買付余力表の更新箇所
平日 0:00~3:00 当日
6:00~19:50
19:50~翌0:00 2営業日
休日 6:00~翌1:00 当日

ダイワ・カードで入金(手数料無料)

ダイワ・カードを使って全国にある提携ATMから振込手数料無料でリアルタイムに入金する方法です。

\利用可能時間/

金融機関 利用可能時間・手数料
セブン銀行TM 平日 8:00~21:00
土曜 9:00~21:00
ゆうちょ銀行 平日 8:00~21:00
土曜 9:00~17:00
三井住友銀行 平日 8:00~20:00
土曜 9:00~21:00
ローソン銀行/イーネットATM 平日 8:00~20:00
土曜 9:00~21:00

※赤字は手数料無料

出金手数料

大和証券の出金方法は以下の4種類です。

大和証券への出金方法
  • 大和ネクスト銀行から出金(手数料無料)
  • 銀行振込(手数料負担の場合あり)
  • オンライントレードで出金(手数料負担の場合あり)
  • ダイワ・カードで出金(手数料負担の場合あり)

大和ネクスト銀行から出金(手数料無料)

ダイワのツインアカウントを利用して大和ネクスト銀行から銀行口座へ出金する方法です。

振込先が本人名義の口座であれば他行宛(一部の金融機関を除く)でも振込手数料は無料です。※他行他人名義口座への出金は月間3回まで無料で4回目以降は税込220円/回。

受取人名の表示が可能な金融機関の場合は平日18:00までの出金依頼で当日に振り込まれます。※その他金融機関は平日15:00まで。

注意点として15:00以降は取引金融機関の対応状況や受取人口座の状況等により翌営業日になる場合があります。

銀行振込で出金(手数料負担の場合あり)

大和証券から指定の金融機関へ振り込んで貰う方法です。※事前に取扱窓口まで連絡する必要があります。

振込手数料ですが、「ダイワ・ダイレクト」コースの場合は3,000円未満は無料になります。※3,000円以上では税込110~396円の手数料がかかります。

オンライントレードで出金(手数料負担の場合あり)

大和証券のオンライントレード画面から出金依頼を行う方法で、「ダイワ・ダイレクト」コースの場合は3,000円未満は無料になります。※3,000円以上では税込110~396円の手数料がかかります。

ただしダイワの「eメンバー」に申し込んでいる場合は振込手数料は無料になります。

\利用可能時間/

金融機関 平日 土・日・祝日
当日出金 営業日出金 翌々営業日出金 営業日出金 翌々営業日出金
銀行口座 6:00~9:30 6:00~翌3:00 6:00~翌1:00
ゆうちょ口座
(通常貯金)
6:00~15:30 6:00~翌3:00 6:00~翌1:00

※1送金日につき1回(1金融機関あたり)

ダイワ・カードで出金(手数料負担の場合あり)

ダイワ・カードを使って全国にある提携ATMから出金する方法です。

\利用可能時間/

金融機関 利用可能時間と手数料
セブン銀行TM 平日 8:00~19:00(19:00~21:00は110円)
土曜 9:00~19:00(19:00~21:00は110円)
ゆうちょ銀行 平日 8:00~19:00(19:00~21:00は110円)
土曜 9:00~19:00(19:00~21:00は110円)
三井住友銀行 平日 8:00~21:00(110円)
土曜 9:00~21:00(110円)
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
りそな銀行
埼玉りそな銀行
SMBC信託銀行
平日 8:00~21:00(110円)
土曜 9:00~17:00(110円)
ローソン銀行/イーネットATM 平日 8:00~21:00(110円)
土曜 9:00~21:00(110円)

※赤字は手数料無料

まとめ

大和証券オンライントレードでは2021年4月1日から抽選配分10%の「完全平等抽選」制を導入しました。

これまでの資産が多い顧客が有利になる「チャンス当選」枠が無くなり、顧客は当選確率が皆同じ確率になりました。

抽選配分が25%から10%に変更されたのですが、減少した分の幾らかは大和証券グループのスマホ証券「CONNECT証券」へ回されているのではないでしょうか?

\CONNECT証券のIPOルール/

【大和コネクト証券】IPOルール「ブックビルディング編/抽選編」【大和コネクト証券】IPOルール「ブックビルディング編/抽選編」

最後に大和証券のIPOルールをまとめておきます。

大和証券IPOルールまとめ
  • 抽選配分は10%の「完全平等抽選」制を採用
  • ブックビルディング時に前受金が必要
  • 同一資金で重複銘柄への申込可能
  • 資金拘束のタイミングは購入申込時
  • 当選株の「NISA」「ジュニアNISA」口座での買付可能
  • 「当選・補欠当選」辞退時にペナルティなし
  • 振込手数料が無料の即時入金に5銀行対応

大和証券は2021年の主幹事数が16件と全IPOの13%を占めました、この点からもIPOで当選する為には必ず口座を開設しておきたい証券会社です。

\公式サイトはこちら/
IPO取扱あり

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