当選後に初値売りすると高確率で大金が稼げるIPO投資で当選確率が高い証券会社を5社紹介していきます。
IPOで当選を狙うためには主幹事証券を中心に申し込む必要があります、なぜなら主幹事証券は平幹事証券に比べて割当株数がケタ違いに多いので必然的に当選確率が高くなります。
例えば2020年10月27日に上場されたカラダノート(4014)の株式の割当数は以下の通りです。
証券会社名 | 割当数 |
---|---|
みずほ証券 主幹事 | 1,274,700株 |
SBI証券 | 89,900株 |
SMBC日興証券 | 45,000株 |
マネックス証券 | 29,800株 |
楽天証券 | 14,900株 |
岡三証券 | 14,900株 |
いちよし証券 | 14,900株 |
東洋証券 | 14,900株 |
その他:松井証券 岡三オンライン証券 |
主幹事を引き受けている みずほ証券は1,274,700株と、平幹事のSBI証券の14倍もの割当数となっており必然的に当選確率が高くなっています。
2020年の主幹事証券の割合
ここでは2020年度のIPO主幹事証券の割合をグラフにしてみました、このグラフを見るとどの証券会社の口座を開設すべきがが分かります。
IPOで当選するために必ず口座を開設しておきたいのは以下の5社です、この5大証券会社だけでIPO主幹事の割合が89%と9割近くを占めています。
- 大和証券
- SMBC日興証券
- 野村證券
- みずほ証券
- SBI証券
IPO当選確率の高い証券会社
大和証券
主幹事実績(2020年) | 15件 |
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申し込める口数 | 1口座で1単元(100株)のみ |
同資金重複申込 | ◎ |
抽選方法と配分割合 | 完全平等抽選:10~15% チャンス抽選:5~10% |
BB時の買付余力 | 必要 |
資金拘束のタイミング | 購入申込時 |
抽選結果 |
当選・補欠・落選 |
当選辞退のペナルティ | なし |
即時入金 |
|
取扱数量は1銘柄1単元
大和証券の大きな特徴として1銘柄につき1単元(100株)のみ申込制になっています、なのでお金持ちもそうでない人も100株しか申し込みが出来ません。
同一資金での重複申し込みが可能
また同一資金での重複申し込みが可能なのが特徴です、例えばIPOで銘柄A(50万円)銘柄B(30万円)銘柄C(10万円)の抽選資金が必要な場合は50万円の資金のみで全銘柄ABCに申込が可能です。
ネット配分は10~15%
ネット配分は10~15%(販売予定数量が20億円以上で10%、20億円以下で15%)で機械的に抽選を行います、その後に当選しなかった顧客の中で「チャンス抽選(5%~10%)」が行われます。
「チャンス抽選では」預かり資産の金額やポイントの所持数によりチャンス回数が多くなります。
例えば預かり資産の総額が5,000万円以上の場合はプラチナステージとなり「チャンス回数」は10回となります。
ちなみにゴールド=5回、シルバー=3回、無し=1回という比率になっています。
株式売買手数料
インターネット上で取引を行う「ダイワ・ダイレクトコース」の取り引き手数料です。
約定ごと手数料 | |
---|---|
約定代金 | 手数料(税込) |
最低手数料 | 1,100円 |
~100万円 | 0.37950% |
~500万円 | 0.29040%+891円 |
~1,000万円 | 0.21450%+4,686円 |
~3,000万円 | 0.17270%+8,866円 |
~5,000万円 | 0.09900%+30,976円 |
~1億円 | 80,476円 |
~5億円 | 110,176円 |
~10億円 | 143,176円 |
その後5億円ごとに | +33,000円 |
1日定額手数料(ハッスルレート) | |
---|---|
300万円以下 | 3,300円 |
以降300万円増えるごとに | +3,300円 |

SMBC日興証券
主幹事実績(2020年) | 16件 |
---|---|
申し込める口数 | 1口座1票 |
同資金重複申込 | × |
抽選方法と配分割合 | 完全平等抽選:10% ステージ別抽選:5% |
BB時の買付余力 | 必要 |
資金拘束のタイミング | ブックビルディング時 |
抽選結果 | 当選・補欠 |
当選辞退のペナルティ | あり |
即時入金 |
|
申し込みは1人1票
SMBC日興証券でIPOに申し込む場合は1人につき1票の100%完全平等抽選を採用しています、資金力の有無に関わらず顧客は皆平等です。
同一資金での重複申し込みは不可
IPO銘柄の申し込み時期が重複した場合、例えばA社50万円 B社30万円の2つのIPOに申し込む場合は80万円の買付余力が必要になります。
ネット配分は10%+5%
ネット配分は「完全平等抽選 10%」で「ステージ別抽選 5%」の計15%です。
- 完全平等抽選 10%
- ステージ別抽選 5%
ステージ制とは?
SMBC日興証券ダイレクトコースの顧客を対象に「新規口座開設」「お預り資産残高」「日興イージートレード信用取引建玉金額」に応じたステージに振り分けられて抽選対象(1~25票)となります。
ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|
資産残高or信用取引建玉金額 | |||
250万円以上or 新規口座開設3ヵ月 |
1,000万円以上 | 3,000万円以上 | 5,000万円以上 |
1票 | 5票 | 15票 | 25票 |
新規口座開設者は3ヶ月間は自動的にブロンズ判定されてステージ別抽選のチャンスが1票与えられます。
預かり資産高の判定条件は、資産残高の月末残高の3ヵ月の平均値が基準とされます。
IPO当選を辞退した場合はペナルティあり
SMBC日興証券ではIPOで当選した場合に購入を辞退(買い忘れも含む)するとペナルティーが科せられます。
- 約1か月間IPO申し込みが出来ない
- 申し込み済みのIPOがすべて取消※購入申込済みの場合は有効
株式売買手数料
SMBC日興証券ダイレクトコースでIPO株を売却した場合は以下の手数料がかかります。
約定代金 | 手数料(税込) |
---|---|
~10万円 | 137円 |
~20万円 | 198円 |
~30万円 | 275円 |
~50万円 | 440円 |
~100万円 | 880円 |
~200万円 | 1,650円 |
~300万円 | 2,200円 |
~400万円 | 3,300円 |
~500万円 | |
~1,000万円 | 4,950円 |
~2,000万円 | 9,900円 |
~3,000万円 | 16,500円 |
~5,000万円 | 27,500円 |
5,000万円超 |

野村證券
主幹事実績(2020年) | 22件 |
---|---|
申し込める口数 | 1口座で1単元(100株)のみ ※10万円以下の場合は複数になる場合あり |
同資金重複申込 | 前受金不要 |
抽選方法と配分割合 | 完全平等抽選:10% |
BB時の買付余力 | 不要 |
資金拘束のタイミング | 購入申込時 |
抽選結果 | 当選・補欠・落選 |
当選辞退のペナルティ | なし |
即時入金 |
|
取扱数量は1銘柄1単元
野村證券のIPOでは基本的に1人1単元(100株)しか申し込めません、当然当選するのも1単元(100株)になります。
ただしIPOの申込金額が10万円未満の場合は取得価格が10万円上となるように配分されます。
- 申込金額が3万円の場合⇒300株
- 申込金額が7万円の場合⇒200株
また需要状況によっては購入数量が200株以上になる場合もあります。
ネット配分は10%
野村證券では配分された株数の中でおよそ10%が個人投資家へのネット抽選に回ります、後の90%は店頭での裁量配分(抽選によらない配分)となっています。
ブックビルディング時の前受金は不要
野村證券ではブックビルディング(需要申告)時の前受金は不要なので抽選資金がゼロで参加できます。※当選・補欠当選時は購入資金が必要になります。
主幹事を務めることが多い証券会社の中で前受金が不要なのは野村證券だけです、IPO抽選にノーリスクで参加できるのが大きなメリットになります。
ただし野村證券は顧客口座数が532万口座もあるのでIPOにおいてはライバルが多く当選しにくい証券会社ともいわれています。
株式売買手数料
IPO当選時は手数料無料で購入できますが、売却時には手数料がかかります。
※「野村ネット&コール」のオンラインサービスでの取引手数料です。
「野村ネット&コール」のオンラインサービスでの取引手数料 | |
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1注文の約定代金 | 手数料(税込) |
~10万円 | 152円 |
~30万円 | 330円 |
~50万円 | 524円 |
~100万円 | 1,048円 |
~200万円 | 2,095円 |
~300万円 | 3,143円 |
~500万円 | 5,238円 |
~1,000万円 | 10,476円 |
~2,000万円 | 20,952円 |
~3,000万円 | 31,429円 |
~5,000万円 | 41,905円 |
5,000万円超 | 一律78,571円 |

みずほ証券
主幹事実績(2020年) | 21件 |
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申し込める口数 | 1口座で1単元(100株)のみ ※10万円以下の場合は複数になる場合あり |
同資金重複申込 | ◎ |
抽選方法と配分割合 | 完全平等抽選:10%以上 |
BB時の買付余力 | 必要 |
資金拘束のタイミング | 購入申込時 |
抽選結果 | 当選・補欠・落選 |
当選辞退のペナルティ | なし |
即時入金 |
|
取扱数量は1銘柄1単元
みずほ証券ではIPOの申し込み上限が基本的に1口座1単元(100株)となっています、ただし10万円を切る銘柄の場合は200株単位での申込になるみたいですね。
目論見書に記載された最低申込株数の金額が少額であると当社が判断した場合、当社は当該銘柄の申込株数単位を引き上げることがあります。
同一資金での重複申し込みが可能
みずほ証券ではIPOのブックビルディング時に同じ資金で複数の銘柄に申し込むことが出来ます、これにより少ない資金でIPOに参加する事が可能になります。
ワタシの場合はみずほ証券の口座に常時50万円の資金を入金していますが、ほとんどこの資金で間に合っています。
ネット配分は10%以上
みずほ証券ではIPOの抽選配分の割合が10%以上の完全平等抽選制を導入しています、ちなみに抽選方法はコンピューターによる機械的な方法で行われます。
「10%以上」と記載されているので、銘柄によってはもう少し配分が多いかもしれないですね。
当社が配分する数量のうち、個人のお客さまへの配分予定数量の10%以上を当該抽選に付すことといたします。
ブックビルディング時に買付余力が必要
ブックビルディング(需要申告)時に必要資金を口座に入金しておく必要があります。
ちなみに資金の拘束を受けるのは購入申込時になります、当選・補欠当選時は資金拘束を受けません。
※補欠当選で購入申込を行った資金は繰上当選に至らなかった時点で解放されます。
株式売買手数料
当選株を売却する場合は手数料がかかります。
みずほ証券『ダイレクトコース』インターネット取引「通常プラン」税込 | |
---|---|
約定代金 | 最低手数料 1,045円 (301,904円以下の約定代金) |
~100万円 | 約定代金×0.34650% |
~300万円 | 約定代金×0.26400%+825円 |
~500万円 | 約定代金×0.24750%+1,320円 |
~1,000万円 | 約定代金×0.20790%+3,300円 |
~3,000万円 | 約定代金×0.16830%+7,260円 |
~5,000万円 | 約定代金×0.07590%+34,980円 |
~1億円 | 約定代金×0.00330%+71,280円 |
~5億円 | 一律 84,480円 |
~10億円 | 一律 94,380円 |
みずほ証券『ダイレクトコース』インターネット取引「1日定額プラン」税込 | |
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約定代金 | 最低手数料 3,850円 |
~100万円 | 3,850円 |
~200万円 | 6,600円 |
~300万円 | 9,350円 |
~500万円 | 12,100円 |
~1,000万円 | 15,400円 |
~5,000万円 | 1,000万円超1,500万円以下は17,600円 以降500万円ごとに2,200円加算 |
~1億円 | 5,000万円超6,000万円以下は36,300円 以降1,000万円ごとに3,300円加算 |
~5億円 | 53,350円 |
5億円超 | 5億円超10億円以下は57,200円 以降5億円ごとに3,850円加算 |

SBI証券
主幹事実績(2020年) | 15件 |
---|---|
申し込める口数 | 1口座で複数単元 |
同資金重複申込 | ◎ |
抽選方法と配分割合 | 40~50% |
BB時の買付余力 | 必要 ※公開価格決定日の18時までに入金すればOK |
資金拘束のタイミング | 当選時 |
抽選結果 | 当選・補欠・落選 |
当選辞退のペナルティ | なし |
即時入金 |
|
取扱数量は1銘柄複数単元
SBI証券では一つの銘柄に対して1単元(100株)という規制はなく何口でも申し込みが可能です、なので複数株の当選もあり得ます。
IPO当選。
SBI証券にて。 https://t.co/EKXd9m5FcF pic.twitter.com/kPgnyWymIq— ビグバレ@悠々投資生活実践中 (@bigubare) April 17, 2020
例えばIPO銘柄の申込価格が10万円だとすると、口座に10万円がある場合は100株ですが、100万円の資産がある場合は1,000株申し込むことが可能です。
同一資金での重複申し込みが可能
IPO銘柄に重複して申し込む場合は一番高い金額を用意すればOKです、総額を入金する必要はありません。以下の場合では50万円を準備しておけば良いです。
A社 10万円
B社 50万円
C社 20万円
抽選配分は40~50%
SBI証券へ割り当てられた株数の内で40~50%が抽選配分へ回されます、10万株割当の場合は4~5万株という計算ですね。
ちなみに40~50%の中にIPOチャレンジポイントによる配分も含まれています。
IPOチャレンジポイントとは新規公開株のブックビルディング(需要申告)後の抽選に外れた回数に応じて加算されるポイント。
IPO銘柄に申し込んで抽選に外れた場合は1ポイントが与えられ、IPOの抽選に外れるたびにポイントが貯まっていく。
次回以降のIPO申し込み時にIPOチャレンジポイントを使うとIPOに当選しやすくなる。
40~50%が抽選配分へ回りますが、この内の70%で抽選が行われます。次に抽選で落選した顧客を対象に残りの30%が「IPOチャレンジポイント枠」として再抽選されます。
この「IPOチャレンジポイント枠」ではポイント使用数の多い顧客から順番に当選していく仕組みになっています。
抽選時(公開価格決定日)の18時までに買付余力の入金が必要
SBI証券ではブックビルディング(需要申告)時には前受金は必要ありません、抽選時(公開価格決定日)の18時までに資金を入金しておけばOKです。
公開価格決定日の18時以降に抽選が行われますが、当選・補欠当選の場合はそのまま資金拘束を受けます。落選した場合はその時点で解放されます。
株式売買手数料
IPO当選時に購入手数料はかかりませんが、売却を行う場合は手数料を支払う必要があります。
現物取引手数料「スタンダードプラン」 | |
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約定代金 | 手数料(税込) |
~5万円 | 55円 |
~10万円 | 99円 |
~20万円 | 105円 |
~50万円 | 275円 |
~100万円 | 535円 |
~150万円 | 640円 |
~3,000万円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
現物取引手数料「アクティブプラン」 | |
---|---|
約定代金 | 手数料(税込) |
~100万円 | 0円 |
~200万円 | 1,278円 |
以降100万円増加ごとに | 440円ずつ増加 |
「アクティブプラン」の場合は100万円未満は手数料が無料なので、IPO銘柄の売却前にコースを変更しておけば良いですね。

まとめ
今回はIPOに申し込む場合に必ず口座を開設しておきたい証券会社を5社紹介しました、この5大証券では主幹事を任される割合が全体の9割近くを占めています。
IPOに平幹事から申し込んで当選する確率は非常に少ないので、とりあえず主幹事を中心に申し込んでいけばいつかは当選すると思います。
5大証券の比較表
証券会社名 | 大和証券 | SMBC 日興証券 |
野村證券 | みずほ証券 | SBI証券 |
---|---|---|---|---|---|
主幹事実績 (2020年) |
15件 | 16件 | 22件 | 21件 | 15件 |
申し込める 口数 |
1単元 (100株) |
1単元 (100株) |
1単元 (100株) |
1単元 (100株) |
複数単元 |
同資金重複申込 | ◎ | × | 前受金 不要 |
◎ | ◎ |
抽選方法 と配分割合 |
完全平等抽選 :10~15% チャンス抽選 :5~10% |
完全平等抽選 :10% ステージ別抽選 :5% |
完全平等抽選 :10% |
完全平等抽選 :10%以上 |
40~50% ※この内30%が IPOチャレンジ ポイント |
ステージ制 | あり | あり | なし | なし | あり |
BB時の 買付余力 |
必要 | 必要 | 不要 | 必要 | 必要 ※抽選日の 18時まででOK |
資金拘束 のタイミング |
購入申込時 | BB時 | 購入申込時 | 購入申込時 | 当選時 |
抽選結果 | 当選 補欠 落選 |
当選 補欠 |
当選 補欠 落選 |
当選 補欠 落選 |
当選 補欠 落選 |
当選辞退 のペナルティ |
なし | あり | なし | なし | なし |
即時入金 | 5行 | 5行 | 10行 | 5行 | 13行 |
口座開設数 | 302万 | 354万 | 532万 | 181万 | 570万 |